一般の方だと日常、白、グレー、黒の段階をざっくりとしか意識して見ないと思いますが、画家だと十数段階の色幅を意識したりします。見えてるようになっていきます。
いずれ色彩表現をするときにもこの色調(グラデーション)力は大切な要素となってきます。色の微妙な見分けも同じで、画家が綺麗な風景を絵に描けるのは技法によるものだけではないのです。 野鳥の会(バードウォッチャー)のプロが、森の中から瞬時に小さな野鳥を見つけられるように、画家は観察する習慣から感覚が磨かれ、モチーフから引き出す情報量も多くなっていきます。 アート、絵を描くことは「見えなかったことが、見えるようになる」のです。
『星月夜』1889年 6月、サン=レミ ファン ゴッホ
『群鶏図』 宝暦11年(1761年)-明和2年(1765年)頃 伊藤若冲
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